履歴書に嘘を書くことは犯罪か

Pocket

採用されたい一心で履歴書や職務経歴書に嘘を書いてしまい、それが明るみに出た場合は何らかの刑事罰があるのでしょうか?詐欺罪や私文書偽造などに当てはまりそうな印象を持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、現状では刑事罰に問われることはないそうです。
ただし、公務員であると詐称したり学位を詐称すると軽犯罪に問われる可能性は無い訳ではないそうです。また、卒業証明書を偽造すると、私立の学校であれば私文書偽造罪に、国公立の学校であれば公文書偽造罪に問われる可能性があります。採用前にバックグランドチェックなどで詐称が分かった場合には、採用は難しいものとなる事が考えられます。
採用する側としては履歴書や職務経歴書も参考にして採用をしている訳ですから、事実と違った場合、会社から損害賠償を請求されたり懲戒処分を受ける可能性はあります。この懲戒処分には解雇や停職、減給、降格、戒告などがあります。例えば、資格があるからと採用したのに実際には資格を取得しておらず、予定していた業務が滞り会社が損害を受けたといった事例が挙げられます。
履歴書の詐称は「実際より良く詐称する」ものだけではなく、わざと「悪く詐称する」例もあるそうです。例えば地方公務員の職員採用試験で高卒しか求人がなかった場合に本当は大卒なのに高卒だと詐称する例もあったようです。実際には刑事罰には問われないことが多いようですが、社内での信用は失墜することになりますし、嘘がバレていなくても「いつかバレてしまうのではないか」とずっとおびえ続けることになるでしょう。

Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です