バックグラウンドチェックの必要性

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日本では一度就職したら定年まで働く「終身雇用制」が一般的とされてきた時代がありました。けれど転職が当たり前というアメリカなどの外資の会社がたくさん増えたり、リーマンショックなど大規模な経済危機があり、「一生骨をうずめる」のではなく転職も選択肢に入れて働く人が増えているようです。そうなると会社は採用の機会が増え、それに伴い採用におけるリスクも高まることになります。採用してみて、実際に働き出してから解雇することは難しくコストが膨大にかかってしまうことにもなります。
高卒や大学卒業直後の採用では成績表や卒業証明書などを提出することが多いですが、転職の場合は前の会社が個人の態度や能力、経歴についての証明書を出してくれることはまずありません。さらに言えば、その成績表や卒業証明書も偽造であるかもしれない、という恐れさえあります。その場合、会社が求めていた能力が欠落している恐れに加え、偽造という行為を行う人物ということを採用前に見抜く必要があります。
提出された履歴書や職務経歴書について面接の際に質問し、本当であるかどうか、ある程度推測することはできますが、逮捕歴や借金などマイナスイメージになりそうなことを面接の際に採用候補者が自らペラペラと話すとは考えにくいものです。「人材こそ会社の宝」という言葉も耳にしますが、万が一その人材に問題があった場合には、多大なリスクを背負うことになる可能性もあります。

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