会社はなぜバックグラウンドチェックを行うのか

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会社で人を採用する際には履歴書や職務経歴書を確認し、面接や試験が行われるのが一般的です。ただし、履歴書や職務経歴書の内容はどこかの機関が証明したものではなく、あくまで本人の作成したものに過ぎません。例えば筆記試験の結果が良く、面接での態度も堂々とハキハキとしたものであったため採用を決めたとしても、もしかすると内部に潜りこんで情報を収集する目的を持った詐欺師かもしれません。
情報に対するセキュリティ対策を行っている会社は多いですが、社員となってしまえば外部からに比べて情報を収集するハードルは一気に下がることになります。かと言って、社員間でのセキュリティレベルを上げ過ぎてしまえば、情報共有が難しくなってしまったりするなど仕事の効率を下げてしまう恐れもあります。会社では採用後のこうしたリスクを下げるためにバックグラウンドチェックが行われると考えられます。日本に比べて犯罪率の高いアメリカでは行う会社が多く、日本においても外資系の会社の本採用ともなれば行われる確率が高いようです。
また、中途採用の場合は前職を辞めた理由は面接で本人に尋ねることはできますが「スキルアップのため転職した」と説明したとしても、本当は周囲の人とコミュニケーションをとるのが苦手であったり、金銭トラブルにより自主退職に追い込まれているという可能性もあります。正式に採用してしまうと、解雇することは簡単ではありませんから、会社はある程度面接や試験が済んだ採用候補者にバックグラウンドチェックを行うようです。

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