履歴書に嘘を書くことは犯罪か

会社に採用されようと応募するとき、少しでも自分をより良く見せたいがために履歴書に嘘を書き、後日それが発覚した場合に犯罪となるのでしょうか?イメージ的には私文書偽造や詐欺などに問われそうですが、実際には嘘を書いて提出した事自体では犯罪にはならないそうです。
ただし、会社には就業規則があり、履歴書に虚偽があった場合には何らかのペナルティが課せられる可能性があります。そのペナルティについては法律上明確な基準はありませんが、虚偽の度合いや仕事への影響によって内容が変わってくるようです。
例えば正社員として働いていたと記載していたのに実際はアルバイトであった、でも仕事内容としては偽りはなかった…といった事案の場合には厳重注意で済むかもしれません。一方で、医師免許を実際には取得していないのに持っていると偽って採用されていた事案なら即解雇になるでしょう。
履歴書の虚偽により、会社側が何らかの不利益を被った場合には損害賠償を請求される可能性もあります。
面接でも履歴書に嘘があれば『嘘がばれてしまわないか…』という不安を持ったまま臨むことになりますし、話に整合性を欠くことにもつながります。採用されたとしても、思わぬところで前職の人と繋がり嘘が露見してしまうかもしれません。
履歴書に嘘を書くこと自体は犯罪には問われないようですが、ばれてしまうかもという不安感や、ばれた時に失う信用を考えるととてもリスクが高いため避けた方が良さそうです。