バックグラウンドチェックの必要性

例えばベビーシッターを雇う時、自宅に招き入れて大事な我が子を託す訳ですから、ベビーシッターの経歴や犯罪歴などは誰もがチェックしたいと思うのではないでしょうか?見知らぬ他人が雇用主不在の家の中で「金目のものを盗るのでは…」「子供を虐待するのでは…」と疑い出せばきりがありません。かと言って、自分と共通の知人がいる人を雇い、家の中の個人的な情報を色々と知られることにも抵抗があるでしょう。
日本ではあまりベビーシッターは普及しているとは言えませんが、アメリカなどベビーシッターが広く使われているところでは雇う際にバックグラウンドチェックが行われているそうで、民間の調査会社もたくさんあるようです。このチェックだけで全てのリスクが回避できる訳ではありませんが、なるべくリスクを減らすための手段だと言えるでしょう。
これと同じように、会社においても社内は情報の宝庫であり、社外に持ち出せばお金になる可能性のある資料なども社員となってしまえば簡単に持ち出せるかもしれません。借金で困っていて正常な判断ができない状況の人であれば、不正に手を染める恐れも考えられます。
バックグラウンドチェックは通常民間の調査会社に委託して行われることが多く、調査費用などコストがかかります。ある程度のコストはかかるものの、そのおかげで軽減できるリスクと天秤にかけたとき、リスクの軽減に価値を見いだせるとした際には、バックグラウンドチェックの必要性があると言えるのではないでしょうか。